2015年 08月 15日
70 年目の暑い夏の日に・・・2015年8月15日
あれこれと話題になっていたこの国の首相の「戦後70年談話」でした。
昨夕に発表された談話は、一応の評価はされたようですが、なにか「空々しく」世論を気にして本意でなく、仕方なく「綴り方」をしたような感があります。
毎年8月15日の、夏の暑い日を迎えると、鮮やかに想いだします。
遠い親類に、肩身狭く暮らした疎開先から、母親に手を引かれて汗を流しながら田舎道をトボトボと歩き、一日掛かりで自宅に帰ってきたことを・・・・
近所の家々に人影も無く、台所から流れていたドブ溝は、カラカラに干上がって、そこに無数の「敗戦を告げる赤いビラ」が散らばっていたのです。
我が家は幸いなことに、父親も長男も徴兵年齢から外れていたため戦地へ行くことはありませんでした。
ですが、戦後10年あまりの都市部の生活は困難を極めました。
今考えると両親はどのような方法で大勢の子供たちを養ってくれたのか・・・今の世の物の豊かな生活からは想像もつかない苦労があったことでしょう。
「無駄な、馬鹿な戦争」だったと呪いながら、明治生まれの両親のしたたかさ、強さをあらためてかみしめ、感謝しながら・・・・、
きょう、8月15日の暑い日差しを顔に受けてみたりするのです。
by karucyu
| 2015-08-15 09:58
| 日記
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