2017年 02月 01日
魚が獲れないのです・・・2017年2月1日
1月10日から解禁になった、小樽の浜辺での「ニシン漁」です。
解禁以来ほぼ漁獲量0の日が続いたのですが、1月30日にはじめて10トンを超える漁獲があり、久しぶりに浜や市場がにぎわったようです。店頭価格は1匹300~500円ていどで、まだ簡単には手が出せません。
北の海で獲れる魚貝類のビッグ5を挙げると「サケ、サンマ、イカ、ホタテ、昆布」になるでしょうか。
この主要魚種の漁獲量が年々減少しているのです。とくに(2016年度)は不漁度合いがひどく、漁業者はもちろん、加工業者も品不足と価格高騰に泣かされています。
秋サケは前年比3割減の7万5600トンと、24年ぶりの7万トン台で終わり、サンマも11月末で前年同期比3%減の10万8513トン、昭和51年以降の最低の11万2264トンだった昨年を下回っています。
とくに目を覆うばかりの不漁が続くのが「イカ漁」です。
昨年6月に始まった道南のスルメイカ(マイカ)漁の漁期がこの1月31日で終わったのですが・・・
函館市水産物地方卸売市場での生鮮の取扱量は、記録の残る2001年以降で最低の1493トン、キロ単価は779円と最高となって、品不足と価格高騰がイカの街・函館に深刻な影響を与えています。(観光客への食事の目玉、イカソーメン提供がままならず、駅前朝市の店頭には活きイカが泳いでいません)
市によると16年漁期(16年6月~17年1月)の取扱量は14年(3521トン)から3年連続で減り、この16年間で最高だった01年の9642トンから85%減というありさまです。
キロ単価は同年(171円)の4.6倍になって、高値により取扱額は約11億6300万円と、15年より22%増えことを市場全体として、喜ぶべきか悲しむべきか・・・
これからも続きそうな「温暖化」による海水温の変化、潮流の道筋変化、台風被害による流木の流れ込み、外国漁船の無法漁獲などなど。
これからの日本沿海での漁業は、主要5魚種だけでなく、漁業のすべてが低迷の一途をたどるのは間違いありません。
函館のお料理屋さんで、「いけすで泳いでいるイカ」を調理して頂き、その美味しさにビックリしたことがなつかしい・・・、そんなこともできなくなってしまうんでしょうか(涙)
たとえばイカだけに限って言えば、本当の不漁原因はつかめていないようですが・・・・
にしても「温暖化」が主要原因だってことは間違いないでしょう。
イカが口に入り難くなるって、困りますよね。