2017年 06月 30日
六月の旅から・・・2017年6月30日
その①・・・きつねの嫁入りの町
長旅の出だしは、新潟県の東部にあり、福島県の県境と接している「阿賀町」への一泊旅行です。同行者は小学校の時の同期生20人あまりです。
阿賀町は平成17年4月1日に2町2村(津川町・鹿瀬町・上川村・三川村)が合併して誕生した町です。(この町より南、阿賀野川の下流にある<阿賀野市>と混同しそうですが、違います)
この阿賀町の津川に「麒麟山」という191mほどの小さな山があります。足元に阿賀野川とそこへ合流する常浪川が流れています。その対岸には「麒麟山」という名の銘酒を造っている「麒麟山酒蔵」もあります。
その「麒麟山」には狐がいて、毎晩のように狐の声が聞こえ、狐火が見られると昔から言い伝えられて来ました。津川の狐火は世界一で、麒麟山にまつわる狐火の話しは数多くあります。
昔は嫁入りは夜にかけて行われ、あたりは暗く、堤灯を下げて行列しました。この堤灯の明りと狐火が平行して見え、狐の嫁入り行列が生まれたとも言われています。狐火の多く見える年(狐の嫁入り行列の見えた年)は豊作で縁起が良いとされていました。
例年5月のGW.の頃、この「狐の嫁入り」行列を、町を挙げて再現し、観光に大いに役立てています。
町の中には「狐の嫁入り屋敷」を設けて、日常の観光客には『ムービー』を見せながら町とこの行事のPRに怠りがありません。私たちもたっぷりと観させていただきました。
≪嫁入り再現画像、屋敷全景は借用ものです≫
はいっ! まだ立派に存続しています。
ですが、ご多分にもれず、少子化で大きな校舎を持て余しているようです。
学校前の商店街はシャッター通りとなり、近在のお婆さんがリヤカーでやってくる「青物市場」にも誰も見当たりません(涙)