2017年 09月 17日
昆布ブランドのニューフエース誕生・・・2017年9月17日
日本料理に欠かせない「昆布」の採取地(生産地)は、宮城県以北~北海道周辺がすべてです。全体の95%が北海道で採取され、青森・岩手・宮城の東北3県は5%前後だそうです。
ところで、みなさんは「昆布」のブランド(名称)を、いくつご存知でしょうか?そういう自分も、「利尻昆布」「日高昆布」「羅臼昆布」程度しか言えませんが・・・
ところがはかにもいろいろのブランド(名称)が付いた「昆布」があるんですね。「真昆布」「長昆布」「細目昆布」「がごめ昆布」「厚場昆布」「ねこあし昆布」「ややん昆布」「くぎなが昆布」などなどです。
「昆布」の名称は、産地であったり形状であったりと、ややこしくなっています。「利尻昆布」や「日高昆布」「羅臼昆布」の3ブランドしか頭に浮かんで来ないのは、観光地などで売っていて、お土産に買ったりするのが、ほぼこの3ブランドに絞られているからでしょうか。
函館近海で採れる「真昆布」は、料理人の間では言わずと知れた高級コンブで、函館では年間4千~5千トンを生産しており、国内のコンブ生産量のトップを占めています。
しかし、函館市が昨年、東京で開催された水産物の商談会でバイヤー約160人に「コンブ産地としてどこをイメージするか」を聞いたところ、「利尻」「羅臼」「日高」を挙げた人が多く、「函館」と答えた人は1人もいなかったとのことです。
この結果も踏まえて市と5漁協が協議を重ね、「函館真昆布」を既存の販売名(ブランド)に加えて用いることにしたのだそうです。
函館市内では産地ごとに「白口浜」「黒口浜(くろくちはま)」「本場折」の3銘柄があるそうで、
同じ銘柄でも「尾札部(おさつべ)昆布」など細かく町名を付けて売り出しているケースもあり、販売名は数十種類にも及んでいるようです。
漁協の幹部は「従来のブランドは生かしつつ、函館のネームバリューでPRにつなげたい」と話しています。函館周辺の5漁協は「函館真昆布」の名称を消費者に浸透させるため、包装などに活用してもらうよう問屋に働きかけると言っています。
今年を「昆布PR元年」と位置づけている函館市も、年内にも食品メーカーを訪問し、統一名称の使用を要請する積りのようです。
「函館真昆布」が、観光客をはじめ全国の消費者にしっかりと認知される日が来ることを願わずにはいられません。
<画像は借用しました>
たかが昆布 されど昆布ですね。
台風ご注意ください!!
数年前、小樽で見つけた「湯豆腐昆布」という、若い昆布が美味しくて、その後お取り寄せしています(笑い)