2017年 02月 28日
江差に「群来」が来たぁ~~ 2017年2月28日
〽カモメのなく音に~~ 〽ふと目を覚まし~~〽 あれが蝦夷地の山かいな~~〽
蝦夷地の支配の中心だった「松前」から北へ70Kmほどのところに『江差』と言う町があります。この町の誇りの最たるものが『江差追分』です。
数ある民謡の中で、唄うことの難しさナンバーワンと言われている民謡のようです。
町民の老若男女がことあるごとに唄い続け、毎年全国大会が盛大に開かれています。
この町の港は、江戸期「北前船」の最終寄港地となっていました(根室、国後地方は別にして)
幕末、官軍から逃れてきた「榎本武揚」らが乗ってきた「軍艦・開陽丸」がこの港沖で座礁し、官軍との戦闘に参戦することができず、函館軍の敗北の大きな要因にもなりました。
いま「開陽丸・青少年センター」という名前で記念館となり、貴重な資料、遺物の数々から肌で感じられる体験型資料館となっています。
江差の海は、江戸時代から明治時代にかけてニシン漁で栄えてきました。
その江差町のかもめ島沿岸で26日午前、ニシンの群れが産卵のために押し寄せ、海が白く濁る『群来(くき)』に似た現象が確認されたとのことです。
道が調査をしている段階ですが、漁業関係者は1世紀以上前となる豊漁の再来を、大いに期待しているところです。
『群来(くき)』というのは、浜辺に押し寄せてきたニシンが産卵し精子をかけることで、海が白濁することを言うのだそうで、単に押し寄せて来るのは『群来(ぐんらい)』と言うのだそうです。
同じ文字を使っても、呼び方が違うところが『漁師さん』の粋を表しているのかもしれません。