2017年 03月 30日
一線重視して万線を枯らす(一将功なり万骨枯れる)・・・2017年3月29日
――北海道の鉄路のゆくえ――
たびたび「北海道新幹線」のことを書いてきました。
この3月26日に「新青森~新函館北斗間」が開業一周年を迎えました。
この一年間で、在来線時代より64%多い229万2千人がこの新幹線を利用したとのことです。
これは「開業ご祝儀」を意味する利用客が多いことは言うまでもありません。当然のことながら夏場に対し、秋冬の利用客は振るわず、注目度が下がる2年目に向け効果的な対策が課題となっています。
いまもっとも問題となっていることは、「新函館北斗駅」で降りた利用客が、函館駅方面へ行くため(函館から札幌方面などへの特急列車に乗り換える)の乗り換え手続きの面倒さや、駅の手狭さによる混雑ぶりなどが上げられています。(特に冬場の航空便欠航時)
開業から一年経っても、このことの改善は見られません。
さらに、この新幹線が札幌方面へ延伸されるにあたっては、札幌~小樽~倶知安~長万部間の在来線「函館本線」の路線が廃止されることが現実味を帯びてきています。
道内各地のローカル路線が、廃線のやり玉に上がっています。その上に「室蘭本線」を補完する意味での「函館本線(山路線)」を廃止するとなれば、少ないながらも日々列車を頼りにしている地域の人々の困却は、いかばかりかと察しられます。
いま北海道の鉄路は「一線重視して万線を枯らす」状況になりつつあるのです。
ニュースでもやってましたが、JR四国と北海道が諸問題あるようで上手くいかないものですね!!
JR九州は上手に運営されていますね。
北海道は、国鉄時代から「労組」が強くって、「客本位」の姿勢が希薄でした。言ってみれば「トップの経営能力」が育たない土壌だったんですね。
過疎化による利用客の減少もさることながら、補助金だけに頼ってきた、JR北海道の歴代経営者の無策も大きな要因だと思います。
(トップが二人も自殺しています)
おっしゃる通り、広大な地域と過疎化が進むなかで、私企業としての運営は困難でしょう。
将来ののこと(食糧の増産基地として)を考えて、いま国家が手段を考えるべきと思うのですが・・・・
にしても、JR北海道の歴代経営者の能力の無さと自治体首長の無策は目に余るものがあります。