2017年 06月 04日
なにを考えているのやら・・・・2017年6月4日
-----パリ協定批准迷走の余波――-
きょう(6月4日)の地元紙に、北海道の銘産として知られている「アスパラガス」の高値が続いている・・・と報じています。
札幌市の中央卸売市場では、昨年の同じ時期に比べて、1キロ当たり100円も高いのだそうです。取扱量が2割も落ち込んでいるためのようです。
生産量が低い理由は、昨年の7~9月の日照時間不足で、根にじゅうぶんな栄養を蓄えることができなかった影響が大きく、農家からは例年の6月下旬より早く収穫が終わってしまうのでは? と心配の声が聞こえています。
「アスパラガス」を日本で最初に栽培・生産した人は、北海道岩内町の農学博士であった下田喜久三という方です。
欧米からアスパラの種子を取り寄せ 試験栽培を続けた結果, 1922(大正11)年 新品種を開発して 翌年から大規模な栽培を始め, 周辺の農家にも 作ることをすすめました。 1924(大正13)年 岩内町に「日本アスパラガス株式会社」を創設して 缶詰の生産を始めたのだそうです。
岩内町の街区から、ニセコ連峰のなだらかな山裾を少し上ったところに、記念の碑文が建てられています。
≪この「アスパラガス」発祥の地が喜茂別町だとして、喜茂別町長名で平成元年に、「中山峠」の頂上レストハウス駐車場に、そのモニュメントと碑文を建てています。
どちらが本家なのか?、たぶん岩内説が本命のような気がします≫
もうひとつ、海の幸のことを言いますと、
北海道南のスルメイカ漁が、1日解禁されまして、函館市の函館漁港からは、出漁を待ち兼ねたイカ釣り漁船約10隻が松前沖を目指して出港しまた。
昨年は記録的な不漁だっただけに、漁業関係者らは少しでも多くの漁獲に期待を寄せていましたが・・・
初日の水揚げは、昨年の解禁日よりいくらか良かったものの、今年の漁獲量も楽観を許さない状況のようです。
「アスパラガス」や「するめイカ」の漁獲・収穫だけでなく、天候不順による農産・水産物の収量・漁獲減は目に余るものがあります。
さらに大規模災害による、物的・人的被害は地球規模で計り知れません。
このままではいけないと、人類が知恵を出し合ってようやく2015年12月にパリで開催された「第21回気候変動枠組条約締約国会議」で、全世界規模で「温室効果ガス抑止」を目論んだ『パリ協定』が結ばれたのですが・・・・
どこかの大国の「OBAKA・KING」が、自国の利益のみを優先してこの協定から脱すると宣言しています。
「地球温暖化」で地球が破壊に瀕しているのがわかっていながら、自国の利益のみに固執する人々に対して、減産の憂き目にあう「アスパラガス」を初めとする農作物や「するめイカ」を筆頭とする「魚貝類」は、いま「怒髪天を衝く」ところの位置にあるのです。
自然を相手の農業や漁業者は、そのサイクルが狂うと大変なことになりますね!
それも人類が壊しているんですから・・・先進国の責任は大だと思います。