2018年 02月 12日
この国の未来は?・・・2018年2月12日
――二つの話題記事に思いを馳せます――
9日の夜、華やかな開会式で始まった平昌冬季オリンピックは、いよいよ佳境を迎えようとしています。
そんな12日の地方紙に二つの記事が載っていました。
一つは、オールジャパンの期待を一身に背負う、スキージャンプの女王「高梨沙羅」さんのことです。
彼女は、道内の特別支援学校や大阪府内のひとり親家庭にケーキやランドセルを贈る活動を続けてきています。「応援してくれる人たちに恩返ししたい」との思いから、ワールドカップ(W杯)での賞金の一部を充てているのだそうです。
クリスマス前の昨年12月中旬、旭川市と近郊の特別支援学校6校に高梨選手からケーキ計100個(30万円相当)が贈られています。これは2014年から同市社会福祉協議会を通じて寄贈しております。
ランドセルの寄贈も14年からで、所属先のクラレ(東京)がランドセル向け人工皮革を製造していることから高梨選手から申し出たのだそうです。クラレの創業者と縁が深かった大阪で、母子福祉団体などを通じてこれまでに約500個を贈ったとありました。
もう一つの記事は、<ジャパンライフ「広告塔」に官僚OBら 顧問に就任報酬も>と言うものです。
磁気治療器の預託商法を展開し、2千億円超の負債を抱えて事実上倒産したジャパンライフが、顧問として永谷安賢(やすたか)元内閣府官房長や中嶋誠元特許庁長官らを招請し、報酬を支払っていたことが11日分かったとのことです。
ジャパンライフ元社員は「高額な出資をためらう高齢者が、顧問のリストを見て信用したケースがあった」と証言しています。内閣府幹部からも「宣伝に使われたはず。官僚OBが広告塔となった責任は重い」と批判が出ているのだそうです。
一国の政治を司る「高級官僚(と称される)」が、なりふり構わず金に群がる構図がありありと見えてきます。
指摘された人々は異口同音に言います。『内容を知らなかった、すぐに辞任した』と・・・
ちょっと調べてみれば、該社の内容がいかに如何わしいか、直ぐ解かることなのです。それすらしないで、汚い金に飛びつく「高級官僚連」・・・こんな人たちに左右されるこの国の未来は、果たしてどんな結末に終わるのか?
それとも「高梨沙羅さん」のような若い有望な人々によって、しっかりとした世界に恥じない国家に作り上げられるのか・・・・なんとも複雑な気がしてならない昨今なのです。