かるさんの日々

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三人の作家の早すぎる死・・・2018年4月15日

作家、葉室麟氏が亡くなってから早くも4ヶ月になろうとしています。

2015年に刊行された作品「風かおる」が、数日前文庫化されて幻冬舎から出版されました。

あいかわらず氏の作品は評判が良く、書店の店頭でもすぐに売り切れになるようです。

生涯にほぼ60の小説を書き、アンソロジーが6作品、随筆集が5作品あります。

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その随筆集のなかの「河のほとりで」(文春文庫)を読んでみました。

氏の小説集を読む以上に、短い文章のなかから氏の人となりが伺い知れます。

そのなかの一つ、『もうひとつの「生きる」、思い出積み重ねる歴史の中で』という、エッセイ―を読みました。2014527日とありましたから、この日どこかの新聞にでも掲載されたエッセイーなのでしょう。

そこに、同じような年齢から作家生活に入ったお仲間のことが書かれています。

ちょっと長くなりますが、部分を挙げてみます。

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わたし 初めて 直木賞 候補 なっ 時、 同じ 歴史時代 小説家 山本兼一 さん さん 一緒 だっ た。   三人 とも 中年 から 小説 書き 始め 遅咲き 作家 直木賞 候補 なっ は、 五十 過ぎ た。   この 山本 さん が『 利休 たずねよ』 受賞 れ、 わたし さん 今後、 同じ ジャンル 作家 として レース 競っ いく こと なる だろ う、と 思っ た。   だが、 さん 直木賞 候補 なっ この 八月 亡くなら た。   さん とは 何度 会い パーティ 二次会 などで 一緒 し、 お話 親しい 気持 抱い だけに ショック だっ た。   その後、 わたし 山本兼一 さん 追って 候補 一二 直木賞 受賞 た。   これから 先輩 直木賞 作家 ある 山本 さん 背中 追っ いく こと なる 思っ た。 ところが、 山本 さん 二月 亡くなっ た。   気がつけ ば、 初めて 直木賞 候補 なっ 時、 そば 並ん ふたり 先輩 作家 あいつい 亡くし だ。  』

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この文章を書いた3年後に、自分も彼らのそばに逝くとは思いもよらなかったのでしょうが・・・

「北 重人(61歳没)」「山本兼一(58歳没)」「葉室 麟(66歳没)」のお三方は、ほぼ50代になってから作家生活に入り、短い作家生活の中でそれぞれが珠玉の名品を私たちに残してくれました。それぞれの作品を読むたびに感謝の念を持つことになるのです。


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by karucyu | 2018-04-15 12:13 | 日記 | Comments(4)
Commented by harusan at 2018-04-15 15:24 x
読み応えのある本を書かれる作家が、次々と亡くなられて・・・寂しい限りですね。
葉室氏の「蜩の記」・・・本を読んで映画を観ましたが・・・私の中の評価は本が勝ち(苦笑)。
本の良さは、行間にある様々な想いを感じて、自分なりの余韻に浸れる・・・映像だけでは表現できないものってありますね。
Commented by karucyu at 2018-04-15 19:42
>はるさん、
おっしゃる通りですね。
行間や、・・・・の次の言葉を、自分なりに紡いでみたりしますね。
あるいは、天保や安政のころの、江戸の下町の小路を歩いている自分が居たりするんですね。

映画もよろしいですが、想像が限定されたりします。
Commented by kawasei1008 at 2018-04-15 19:54
こんばんは。
時代劇(小説)は場面を想像するのが楽しいといいますね!!
Commented by karucyu at 2018-04-15 21:49
>かわせいさん、
お立ち寄りありがとうございます。

そうなんです、自分で勝手に場面を想像したりするのが、なんとも言えず楽しいんですよね。