2018年 08月 03日
「おごる平家は久しからず」・・・・2018年8月3 日
――日本ボクシング連盟報道に思う――
とつぜん降って湧いたような報道のありさまですが・・・実は知らないでいたのは我々一般国民だけで、ことボクシングに係っている人々の誰もが知っていた事実のようです。
この国のスポーツ界は、どうしてこんなに異常な状態が続くのでしょうか?
柔道、レスリング、相撲、ボクシングと、格闘技と言われるスポーツ業界のほとんどに問題が発生しています。
いま報道されている「日本ボクシング連盟」報道が事実であるとすれば、いまどきこんな組織が存在していることに、ただただ驚くばかりです。
たとえば「中国の習近平政権」や「北朝鮮の金正恩政権」、「カンボジアのフン・セン政権」などの「独裁強権政治」のありさまが、この国に日夜報道されていて、なんとなく「未熟な国家だなあ~~」なんて対岸の火事視していましたが・・・・・、
なんと、一皮めくれば我々の足許に、上記独裁国家にも引けを取らない『独裁団体』が存在していたのです。
なんとも不可解なことは、現会長が実権を握った2011年から7年以上の年月が経過しているのです。ほぼそれ以前から現在に近い横暴がなされていたのでしょう。
この長い年月のあいだ、ボクシング業界のほとんどの人々が実情を知っていながら、それを阻止することができなかったことへの驚きがあります。なによりも国民の税金をつぎこんでいる「関連行政すじ」が、こんにちの「告発状」が提出されるまで看過していたことの重大性を指摘したいところです。
1159年の「平治の乱」から台頭した平家も、26年後の1185年の壇ノ浦の戦いで滅亡します。「平氏であらずんば人であらず」と嘯いた組織も、あえなく消えて行くのです。
いま指弾されている「ボクシング連盟会長」も、そんな我儘・横暴がいつまでも続くものでは無いことを、せめて平家の滅亡からでも学ぶべきかと思うのです。
そうでなければ『方辟邪侈(わがまま勝手で、横道にそれておごり高ぶること)』や
『人面獣心(人間の顔をしているが、心は獣のように野蛮・残忍であること。恥を知らない破廉恥漢や悪人のこと)』・・・と言ったレッテルを終生背負って生きていくことになるのです。
ここへ来て、かの組織の『周章狼狽(うろたえ騒ぐこと。あわてふためいて、適切に措置できにないたとえ)』ぶりは笑止というほかに言いようが無いのです。
もっと早く、相撲やレスリングの問題が起きた時点で、文科省なり、スポーツ庁が、すべての団体、連盟を調査すべきだったと思っています‼
上に立つ人がいつまでも長く居座る弊害…いつも感じます。
そうなんですよね、お役所はいつも、どこでも「積極的に動こう」とはしません。
この問題はすでに犯罪じみて来ていますね。
警察権力の行使以外に解決の方法は無いのでは・・・と思っています。